施工要領

施工要領

オイルタンクを設置するにあたっては、タンクとバルブ、バルブと配管などの接続部分から油漏れがないよう、また、地震や思わぬ接触などによる転倒防止などに充分注意を払って取り付ける必要があります。

以下にバルブと銅管の接続部分、アンカーボルト等の説明を記しますが、設置は専門の業者に依頼して取り付けることをお勧めいたします。
また、設置するタンクの容量等によっては、届け出、工事施工方法等、各市町村の火災予防条例の適用を受けることになりますので、事前に最寄りの消防署にご確認ください。

フレア式銅管接続

フレア式銅管接続
特徴
  • フレア加工した銅管のフレア加工部をフレアニップルとナットのシート面で圧着し接続する方法です。
    取付、取外しが簡単で狭い場所でも容易に接続できます。
取付方法
  • ①銅管をパイプカッターで直角に切断し、管の内外面のバリを取り除き、ナットに通す。
  • ②銅管の先端をフレア工具で45度に加工する。
  • ③フレア部分をフレアニップルのシート面に合わせ、ナットを締める。
    (ナットの締付は最初は軽く、徐々に締付ける。)
*銅管カット、フレア加工は専用工具をご使用ください。

ソロバン玉式銅管接続

ソロバン玉式銅管接続
特徴
  • ロバン玉型リングと押えナットの中に銅管を通し、ソロバン玉型リングを押えナットで締付けることにより銅管を接続する方法です。銅管を加工せずに接続できるので大変便利です。
取付方法
  • ①銅管をパイプカッターで直角に切断し、管の内外面のバリを取り除く。
  • ②銅管に押えナット、ソロバン玉型リングの順に通し、銅管をストレーナバルブの当り止めまで差し込む。
    (この時、銅管がストレーナバルブのネジ部の軸線に対して平行でない場合や、当り止めまで差し込まれていない場合は、油モレ等事故の原因となるので注意)
  • ③押えナットを締めつける。(最初は軽く、徐々に締付けポイントより1~1.5回転の範囲内で締付ける。過度に締付けると、油モレの原因となるので注意)

ネジ部の接続

シールテープの巻き方
シールテープの巻き方

テフロンシールテープは、おすねじ側に時計回りの方向へ確実に3回以上巻き付けてください。

ネジ部は全てシールテープを巻く

ネジ部は全てシールテープを巻く

オイルタンク本体に部品を接続するとき、あるいは配管をする際にはネジ部は確実にシールテープを巻いてください。
シールテープを巻かずに接続したり、巻き方不良の場合、油モレの原因となります。(シールテープが付いていない部品は市販のシールテープを購入してください。) また、部品等のネジ部にシールテープを巻いてタンクに接続し締め付けた後、戻した場合も油モレの原因となりますのでご注意ください。

アンカー(オールアンカー)施工手順

1 ドリルで埋込み深さより5~10mm深めに穴をあけ、コンクリート粉を取り除く。

2 ねじがナットの上面から2~3山突き出た状態でアンカーを埋め込む。

3 芯棒が本体頭部に接するまでハンマーで打込む。

4 アンカーが拡張固着。

アンカーボルト選定の目安

オイルタンク・脚 呼称 アンカーボルト仕様
タイプ サイズ 有効埋込深さ
標準型 / 0.6G 標準脚、ハイレッグ 95型 オール
アンカー
M8 55mm以上
デザインタンク
スリム型
KA1-200 M10 65mm以上
標準脚、ロングレッグ
壁寄脚、壁ピタ脚
トールレッグ
スリム脚、丸脚
98型、198型
200型、250型
490型、500型
壁付500型
(壁面固定型)
KH1-500N型 接着式 M12(ステンレス) 90mm以上
ハイレッグ 200型、250型、490型、500型 埋込式L型 M12 80mm以上
1キロタンク SH-990
壁ピタ500型、角型1キロ KH1-500S、KS1-990S 110mm以上
耐震強化型 / 1.0G 標準脚 200型、250型 M10 80mm以上
標準脚、ロングレッグ 490型、500型 M12
ハイレッグ、トールレッグ、丸脚 490型、500型 110mm以上
壁ピタ脚 KH1-500SJ1 M16 200mm以上
1キロタンク YMA-990G1 M12 80mm以上
AH2-990GJ M16 140mm以上
KS1-990SJ1 200mm以上
2キロタンク YV-1900(R)G1 M20 140mm以上
YH-1900G1、YMA-1900G1 M16 110mm以上